ダイエットと聞くと運動や食事制限など、ストレスを感じてなかなか継続的に続けることが難しく、失敗する人が多いイメージがあると思います。
そんな中、最近注目されているダイエット法の一つに、GLP-1受容体作動薬を利用したGLP-1ダイエットというものがあります。
錠剤を服用したり、自分で注射を打ったりと使いかたは非常に簡単ですが、そこに潜むリスクも忘れてはいけません。
ここではGLP-1ダイエットについての説明や、利用の危険性について詳しく解説していきたいと思います。また、おすすめのクリニックについても紹介しているので、これからGLP-1ダイエットを始めようとしている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
GLP-1ダイエットの仕組みと体への影響を理解する
GLP-1ダイエットは、近年注目されているダイエット法の一つですが、痩せる効果が期待できる仕組みや副作用についてもしっかりと理解しておかなければなりません。理解を深めることによって不安な気持ちが解消され、安心して利用することができますよ。
GLP-1ダイエットとは脳内にある食欲中枢に働きかけ、食欲を抑制するダイエット法です。また、GLP-1受容体作動薬は糖尿病の薬として開発されているため、血糖値をコントロールする効果もあります。
ここまでを聞くとメリットしかないように感じますが、錠剤を服用したり注射を打ったりするので、人によっては様々な副作用が起こるケースもあります。
体内で起こる現象とそれに伴う副作用を解説します
GLP-1受容体作動薬を体内に入れると胃の活動が抑えられ、長い間満腹感を持続させることによって食欲を減らすという効果があります。しかし、消化の不良や胃もたれなど、体へ負担をかけることもあるので注意してください。
また、以下のような副作用が現れることがあるのも理解しておきましょう。
- 便秘や下痢などの胃腸障害
- 低血糖によるめまい、手の震え
- 気持ち悪さや吐き気、嘔吐
たとえ短期間の利用であっても、副作用は起こる可能性があるので理解しておきましょう。また副作用が長く続くようであれば、必ず医師に相談し、薬を変えてもらうなどの措置を行うようにしてください。
自分の体と相談し重篤な状況を回避する
- 継続して使用していると副作用を感じなくなることも多い
- 副作用を長期間感じるようなら使用の中止も視野に入れる
基本的に副作用は使用を続けることによって体がだんだんと慣れていき、症状が落ち着いていくのが一般的です。初期段階では体調が悪くなり副作用を感じた人でも、薬に含まれている成分に免疫がつくことによって、副作用を感じなくなるのも珍しい事ではありません。
しかし、長期間使っていても体の調子が良くならないという場合は、急性膵炎などの症状も疑われるので医師に相談するようにしましょう。
いくら痩せられるかもという効果が期待できても体調を崩してしまっては意味がないので、使用を中止することも検討してみてください。
GLP-1ダイエットはサポート薬であり自身の努力も必要です
GLP-1ダイエットをすれば必ず痩せることができるわけではありません。自分自身の生活習慣の見直しや適度な運動なども必要になります。また、副作用と同じように、効果には体質などによる個人差があるということも頭に入れておいてください。
- 自分なりの努力は必要
- 効果には体質などによる個人差がある
薬を使用しているだけじゃダメなのと思うかもしれませんが、GLP-1受容体作動薬はあくまで自分のダイエットを助けてくれるサポートの薬だと理解し、過度な食事や飲酒などは控えるようにしましょう。
セマグルチドやリラグルチドってどう違うの?
セマグルチドやリラグルチドは、満腹感による食欲の減退を促進するための成分のことを指します。
食欲がなくなることにより食べる量が減るので、自然と体重を減らすということにつながります。
成分の名前は違いますが、効果や起きる可能性のある副作用についてはほとんど同じです。
もともとはダイエットのためではなく、糖尿病の治療薬として作られたものです。ダイエットの薬として利用するには副作用など、気を付けなければならないことがあるので、ここではその内容について説明していきたいと思います。
セマグルチドとリラグルチドの効果と副作用
セマグルチドとリラグルチドの効果と副作用について触れていきます。
セマグルチドは、GLP-1ダイエットの主な成分として広く利用されています。満腹感が持続することによって食べるという行為そのものを抑制する効果があります。しかし、副作用もあるので利用の際は注意するようにしてください。起こりやすい副作用としては、気持ち悪さからくる吐き気や嘔吐、便秘、腹痛などが挙げられます。長期間副作用が続くようであれば、必ず医師に相談するようにしてください。
リラグルチドも同じように、GLP-1受容体作動薬として糖尿病患者の治療薬として利用されています。セマグルチド同様に、副作用が出る可能性があるので注意してください。効果の内容と同じように、起きる可能性のある副作用も非常によく似ています。症状がひどかったり、長い期間経過しても副作用が続くような場合は診察を受けるようにしましょう。
成分 | 副作用の症状 |
---|---|
セマグルチド | 吐き気、嘔吐、便秘、チクチクするような腹痛 |
リラグルチド | 吐き気、嘔吐、めまい、倦怠感、頭痛 |
長期使用による体の変化に正しく対応しよう
- 自分の体の異常に素早く対応
- 痩せることよりも体が第一優先
- 自分で判断せず専門家に相談
利用を開始して間もないときは大きな副作用を感じなくても、GLP-1ダイエットを長期間続けていると体に異常を感じることがあります。
生活に支障が出るような腹痛や嘔吐、めまいなどをを感じた時は、膵炎や肝機能障害といった深刻な問題に発展してしまうことがあります。
体の変化に自分自身で気付き、しっかりとした対応を取るようにしてくださいね。
GLP-1ダイエットは、ある程度の期間継続して行わないと効果を感じることができないとされています。そのため、副作用を感じているのにも関わらず使用を継続してしまう人も存在します。
低血糖や本来の目的以外の使用によるGLP-1ダイエットのリスクを忘れない
低血糖になるとめまいを起こしたり、手が震えるなどの症状が現れます。この症状は、GLP-1受容体作動薬を使用した際に起こる副作用で、GLP-1ダイエットを行う際のリスクと言えます。
また、GLP-1受容体作動薬は本来、糖尿病患者の治療目的のために開発されたものであり、ダイエットを目的として作られたものではありません。本来の目的以外の理由で使用した場合は、それなりのリスクがあるのでしっかりと覚えておきましょう。
無視できない低血糖のリスクを理解しよう
GLP-1受容体作動薬は、糖尿病患者が使用すると血糖値の上昇を抑えてくれる効果があります。糖尿病の患者はもともと血糖値が高いので問題ないのですが、正常な人がGLP-1受容体作動薬を体内に入れると低血糖になるリスクがあります。
GLP-1ダイエット中にめまいやふらつき、手の震えなどを感じたら必ず専門家に相談するようにしましょう。
本来の目的以外でのGLP-1受容体作動薬使用の危険性を解説します
GLP-1受容体作動薬は、もともとは糖尿病患者のために作られた薬です。食欲が抑えられるということでダイエットにも利用されていますが、本来の目的とは違う利用方法になります。
簡単に言えば、風邪を引いていないのに風邪薬を飲むようなものです。体内に薬を入れるとその薬の効果は発動するので、結果的に体に異常が起きてしまうこともあります。
- 正常な血糖値が下がることにより低血糖のリスクがある
- 本来の目的以外での使用により法的な問題が発生することがある
- 使用目的が本来とは違うため症状が出ても医師に相談しづらい
糖尿病の患者以外がGLP-1受容体作動薬を使用すると、上記のように体に起こる異変だけでなく、法的な問題に発展してしまう可能性もあるので注意してください。
定期的に血糖値を測定したり、食事を見直し糖分を摂取するなどして、低血糖になるリスクを回避しましょう。
本来の目的以外での使用のため専門家に相談しづらいかもしれませんが、自分の体を守ることが一番大切なのでしっかりと医師と連携をとり対応してください。
- 本来の使用目的ではないため倫理的な問題
- 法的な問題が発生することがある
何度も言うようにGLP-1受容体作動薬は本来、糖尿病患者の治療薬として開発されたものです。その薬をダイエット目的で利用するわけですから、倫理的に問題があるとされても仕方ありません。また、治療薬とは本来の目的を持っています。その目的以外で利用して何かしらの異変が起きても文句は言えませんよね。
そのため、本来の目的以外で使用し健康被害が出た場合は法的な問題も出てきてしまいます。
脂肪を分解するって本当?脂肪分解の面から見るGLP-1受容体作動薬
GLP-1受容体作動薬には、脳や胃腸に働きかけることによって食欲を抑える効果がありますが、人によってはあまり効果を得られない人もいます。
ダイエットを成功させるためにも、GLP-1受容体作動薬がどのように脂肪分解をするのか理解しておくことも大切になります。ここでは、GLP-1受容体作動薬を脂肪分解という目線から詳しく説明していきたいと思います。
脂肪の分解を促進する仕組みを理解しよう
GLP-1はもともと誰の体内にも存在しているホルモンですが、この分泌量が多いと脂肪を分解しやすく、逆に少ないと過食などにつながり太りやすくなります。
同じようなライフスタイルでも全然太らない人もいれば、食べたら食べた分だけ太ってしまうという人もいますよね。
分泌量の少ない人は太りやすいので、体の外からGLP-1受容体作動薬を取り入れることによって食欲が抑えられ、脂肪の分解につながるという仕組みです。
- 満腹感を持続させることにより食欲を抑制することができる
- 血糖値をコントロールすることにより脂肪の分解を助ける
- 基礎代謝の向上により脂肪の分解を促進する
GLP-1受容体作動薬は脂肪の分解に繋がる「食欲が抑えられる」という作用があるためダイエットをするのにおいて大きな力になってくれますが、その効果にはいうまでもなく個人差があります。
今話題になっているからとりあえず試してみようではなく、自分の体内にどのような影響があるかもしっかりと把握しておくべきです。
- 白色脂肪細胞:脂肪分解の促進
- 褐色脂肪細胞:基礎代謝を向上させる
などの効果があります。
さまざまな理由により効果を感じづらい人もいます
長い期間利用していても効果をあまり感じない人もいれば、短期間で大きな効果を実感できる人もいます。その差は一体何なのでしょうか?
- 自分ではどうすることもできませんが遺伝の影響で効果を実感できない人もいます
- GLP-1受容体作動薬は痩せるためのサポートをしてくれる薬なので、効果を感じない人は自分の生活習慣を見直してみましょう
- 長期間利用していると薬剤に対する耐性がついてしまい、効果を感じないというパターンもあります
あまり効果を感じないという人は、どこに原因があるのかをしっかりと見極めた上で、さまざまな面から改善策を考えてみましょう。
よくあるダイエット法とGLP-1ダイエットを比較してみます
一般的によく耳にするダイエット法と、GLP-1ダイエットには一体どのような違いがあるのでしょうか?継続する大変さや、効果を感じるまでの期間などにも差があるので、自分に合った方法を選択するようにしましょう。
ダイエット法 | 継続する難易度 | 効果を実感できるまでの期間 | デメリット |
---|---|---|---|
GLP-1ダイエット | 錠剤の服用や注射なので続けやすい | 2~3ヶ月 | 吐き気、嘔吐、便秘、下痢、めまい、頭痛、膵炎などの副作用 |
食事制限 | 我慢が必要になるため強い意志が必要 | 2週間~1ヶ月 | 制限によるストレス |
有酸素運動 | ウォーキングやマシーンの購入、ジムに通うなどが選択できるので続けやすい | 1~3ヶ月 | マシーンの購入やジムに通うと費用がかかる |
GLP-1ダイエットを行ってもあまり効果を感じないという人は、ほかの方法を併用することによって効果を感じられるようになる可能性があります。一つのダイエット法に縛られることなく、柔軟な発想でさまざまな方法を取り入れてみましょう。
膵炎や胃腸器官の不調に素早く対応しよう
GLP-1は食欲を抑制したり血糖値を下げるなどの効果がありますが、利用者の状況によっては体に不調を与える可能性もあります。
長い期間使用を続けることによって膵臓が炎症を起こすことがあります。あまり聞き慣れない言葉ですが、これを膵炎といいます。
ここでは、膵臓や胃腸器官にGLP-1がどのような影響を及ぼすのかを見ていきたいと思います。
膵臓への負担をしっかり理解して使用を開始する
GLP-1ダイエットを行う際に忘れてはいけないのが膵臓にかかる負担です。特に、初期段階では副作用を感じなかったのに、長期間使用することにより症状が出た場合は、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。
以下に、膵炎を発症する要因をまとめてみたので参考にしてください。
- 過去に膵臓に関する病気をしたことがある人
- 家族の中に膵炎を発症した人がいる人
- 過度の飲酒などで膵臓がもともと弱っている人
この条件に当てはまらない人でも膵炎になる可能性はあるので、定期的にチェックすることをおすすめします。オンラインクリニックや通信販売は、わざわざ病院まで行かなくていいので便利ですが事前の検査も行われません。
少しでもリスクを抑えたいという人は、面倒でも病院に行ってしっかりとチェックするのがいいと思います。
GLP-1受容体作動薬は消化機能をもたらします
GLP-1受容体作動薬は、胃の消化機能を抑制することにより食べたものが消化されにくくなり、満腹感を持続させるという効果があります。
ダイエットの面から見ると非常に優れた効果ですが、結果的に体の不調に繋がることもあります。
- 胃の出口部分を収縮させる働きがあるため、胃もたれによる不快感を感じる
- 胃の中の物の消化が遅れるのでガスが溜まりやすい
- 満腹感が持続するため取るべき栄養が取れない
原因を理解して膵臓と胃腸器官のトラブルを回避しよう
GLP-1受容体作動薬が膵臓と胃腸器官にもたらす影響については、使用する前から分かっていると思います。大事なのは、その可能性が起こる確率を自分の行動によって少しでも下げることです。
以下に挙げるような行動をとることで、安全にGLP-1ダイエットを行うことができます。
- 過剰なアルコール摂取は避ける
- ストレスを溜めすぎずしっかりと発散する
- 脂肪分の高い食べ物は避ける
GLP-1ダイエットは、苦労しないで痩せられるダイエットと言われていますが、ある程度は自分の努力も必要になります。例えば、食べることや飲酒によってストレスを発散している人もたくさんいますよね。
しかしGLP-1は食欲を抑える効果があり、飲酒も良くないと言われています。そのような人たちは、ほかのストレス発散方法を探さなければなりません。
症状 | 体に起こる異変 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|---|
膵炎 | 吐き気、嘔吐、上腹部の痛み、背中の痛み | インスリンの過剰分泌 | 過度な飲酒を控える、食事のバランスに気を配る |
胃腸器官の不調 | 消化不良、胃もたれ、ガスが溜まる、胃の不快感 | 胃の中の消化スピードを下げる | ストレスを溜めすぎない、適度な運動 |
GLP-1受容体作動薬以外のダイエット薬と比較してみます
世の中にはダイエットを行う人がたくさんおり、その方法は人それぞれです。GLP-1ダイエットは注目されているダイエット法ですが、GLP-1受容体作動薬以外にもダイエット薬は存在しています。
ここでは、GLP-1受容体作動薬以外のダイエット薬(痩せる薬)と比較しながら、効果や安全性について解説したいと思います。
薬局などで売られている風邪薬や腹痛の薬は一つや二つではありませんよね。ダイエット薬も同じように、GLP-1受容体作動薬のほかにもダイエット薬と呼ばれる薬はいくつか存在しています。
その中で、自分の体質に合ったダイエット薬を選択するのは難しいことですが、各ダイエット薬の効果や副作用を知っておくことはとても大事なことです。
利用するダイエット薬 | 体内で起こる現象 | ダイエット効果 | 副作用 |
---|---|---|---|
GLP-1受容体作動薬 | 満腹感の持続、血糖値のコントロール | 食欲抑制により体重が減少する | 低血糖、吐き気、嘔吐、下痢、膵炎 |
オルリスタット(ゼニカル) | 脂質の吸収を抑制し排出を促す | 吸収されずに便として排出されるため太りにくい | 吐き気、嘔吐、尿や便の異常 |
ロルカセリン | 食欲の調節 | 食欲が調節されることによって体重が減る | 幻覚、発がんのリスク |
フェンテルミン・トピラマート | 脳にある満腹中枢を刺激し満腹感が得られる | 消費エネルギーを促進することで体重を減らす | 高血圧、睡眠障害、めまい |
当たり前ですが、ダイエット薬は体重を減少させたり、太りにくくさせる効果が目立ちます。ほとんど聞いたことのないような薬剤の名前ばかりですが、副作用などについては、使用するダイエット薬によって変わるのでしっかりと把握しておきましょう。
自然由来だから安全とは限らない
一般的に自然由来と聞くと体に優しく、安心して使えるというイメージがありますが、ダイエット薬においては一概にそうは言い切れません。
たしかに、科学的に作られた薬に比べれば安全に利用できるかもしれませんが、必ずしも体に異常が出ないわけではないということを頭に入れておきましょう。
グリーンティーエキスは摂取しすぎると肝機能に負担をかけてしまう
ポリフェノールという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。グリーンティーエキスにはそのポリフェノールがたくさん含まれているので、体の活性酸素を取り除き、体脂肪を減らす効果があります。また、血流や代謝を高める効果によって、脂肪を燃焼させる効果もあります。摂取しすぎると、肝機能に負担をかけるので注意が必要です。
カフェインの過剰摂取はめまいや吐き気といった副作用が出るかも
カフェインもよく聞くおなじみの名前です。お茶やエナジードリンク、コーヒーなどに多く含まれるカフェインですが、食欲の抑制や基礎代謝向上の効果があります。ただし、過剰に摂取するとめまいや吐き気の副作用もあるので気を付けてください。
ガルシニアカンボジアは頭痛や下痢、吐き気などに注意が必要
あまり聞き慣れない名前ですが、ガルシニアカンボジアという果実があります。ヒドロキシクエン酸の効果により、食欲が抑制され体重を減らす効果があります。頭痛や下痢、吐き気などの副作用も確認されているので注意しましょう。普通に市販されていたり、通販などで購入することができます。
このように自然由来だからといって、副作用がなく安心して利用できるというわけではありません。逆に体調不良を招くこともあるので、自分の体とよく相談しながら利用するようにしましょうね。
GLP-1と市販薬の同時使用はNG!副作用のリスクが増したり効果が薄れる可能性があります
GLP-1受容体作動薬と市販されている薬を同時に使用してしまうと、副作用の効果が増大したり、効果が薄れてしまうので避けるようにしましょう。
- 副作用が起こりやすくなる
- 副作用の効果が増大する可能性がある
- 耐性が付くことによりダイエット効果が下がる
効果をあまり感じないから、他のダイエット薬も一緒に使おうという気持ちはわかりますが、併用することによりリスクが高まります。
熱が出た時に熱が下がらないからといって、いろいろな種類の解熱剤をとっかえひっかえ飲む人はいませんよね。同時に使用することで効果が上がるということはないので、体のことを考え適切な方法で利用するように心がけてください。
対策をして胃腸の機能障害を回避しよう
GLP-1ダイエットは、胃と腸の機能に障害を与えてしまう副作用が起きやすくなっています。しかし、自分がとる行動によって、その障害を回避することもできるので積極的に実践していってください。
- バランスの取れた食事をとる
- 過度な飲酒はしない
- 適度な運動で体を動かす
過去に便秘や、腸にガスが溜まっている感じがするという経験をしたことがある人も少なくないと思います。なんだか体が重くなったような感じがしてとても不快ですよね。
このような不快な状態を避けるために、バランスの取れた食事やアルコールの飲み過ぎなどには注意しましょう。また、近所の散歩や軽いストレッチなど、適度な運動を行うことにより胃や腸の不快感を回避することができます。
GLP-1ダイエットを長期的に行う際は消化器系の健康管理を怠らない
GLP-1ダイエットを少しでも安全に行うには、体全体はもちろんのこと、特に消化器系の健康管理を徹底するようにしましょう。理由としては副作用は胃や腸などの消化器系の不調が多く報告されているためです。
GLP-1受容体作動薬を長期間使用していて消化器系の不調を感じたら、そのうち治るからいいやではなく、しっかりと専門家の診察を受けるようにしてください。
GLP-1ダイエットを始める前に知っておきたいことは?よくある質問とまとめをお伝えします!
GLP-1ダイエットをやってみようと検討している人は、これだけは知っておきたいというポイントがいくつか存在します。
ただ流行っているからという理由で始めてしまうと、リスクを抱えてしまう可能性があるので注意してください。
ここではGLP-1ダイエットを始める際に、最低限知っておいてほしいことをまとめてみたので参考にして欲しいと思います。
GLP-1ダイエットを始めるにはいくらかかるのでしょうか?
GLP-1ダイエットを始めるには、診察料や薬代などのお金がかかります。食事制限や運動とは違い、薬を使用するので仕方がありません。しかし、薬の代金以外はほとんど費用がかからないので、金額を確認して用意しておきましょう。
GLP-1ダイエットは継続的に行う必要があるので、定期的な診察にもお金がかかります。
診察料
利用するクリニックによって差がありますが、診察料は千円位を目安に考えるといいと思います。オンラインクリニックを利用した場合は、診察料が無料であることが多く、キャンペーンにより料金が安くなっていることも少なくありませんよ。しかし、自宅に薬が送られてくるため、薬代のほかに送料が必要になります。
薬代
種類や量、利用方法によって金額が変わります。錠剤を選択した場合の相場は月額1~2万円で、注射の場合は月額2~3万円程度が相場になっています。錠剤を飲むだけですが、注射は自分で行うのでちょっと怖いですよね。基本的に、GLP-1ダイエットでかかる費用は薬代がほとんどで、それ以外の料金はほとんどかからないと言っても良いレベルです。
定期的な血液検査
利用前の段階では異常がなくても、GLP-1ダイエットを続けていくうちに異常が発生する可能性があります。そのため、約3ヶ月に1度くらいの間隔で血液検査が必要とされ診察料がかかります。お金がもったいないという理由で診察を受けないと、リスクを抱えることになるので注意してください。
薬代以外に大きな出費はありませんが、GLP-1ダイエットは継続的に利用することが前提となっているので毎月の支払いが負担にならないように、事前にしっかりと計画を立てておきましょう。
ダイエットするために、生活に支障が出るようでは意味がありません。
副作用には正しく対応し医師への相談も忘れない
全ての人ではありませんが、GLP-1ダイエットを始めると副作用が出ることがあります。出る人と出ない人がいるのが非常に厄介ですが、
副作用が出た場合は正しく対応してください。症状が治らなかったりひどくなる場合は、医師への相談を忘れないようにしましょう。
低血糖
GLP-1受容体作動薬は糖尿病の薬として開発されているため、血糖値を下げる効果があります。そのため、ダイエット目的で使用すると、めまいや手の震えなどの副作用が起こることがあります。手の震えとか非常に怖いですよね。このような症状があらわれた場合は、しっかりと糖分を摂取し、改善されない場合は医師への相談も必要になります。
消化器官の不調
吐き気や嘔吐、下痢などの症状があらわれた場合は、少量ずつ食事をとることで改善されることがあります。ストレスを溜めることも症状を悪化させる要因になるので、適度に発散するようにしましょう。そもそも、消化器官の不調でイライラすることがストレスを溜める原因にもなります。
膵炎
膵炎とは、膵臓が炎症を起こしてしまう副作用です。重篤な状態に発展してしまう可能性があるので、激しい腹痛や背中の痛みなどのサインを感じたら、なるべく早い段階での医師への相談が必要になります。
症状が軽いからといって放置したり、なんの対応もしないと症状がどんどんと悪化してしまう可能性があります。まずは自分で正しく対応し、改善されない場合は必ず医師への相談を忘れないようにしましょう。
医師に相談せず、すべて自分で解決しないように気を付けてくださいね。
GLP-1ダイエット薬と他のダイエット方法の併用によるメリット・デメリットを理解しよう
GLP-1ダイエットと、ほかのダイエット法を組み合わせることで効果が上がる場合もあります。しかし体調管理をしっかりとしないと、リスクを背負ってしまう可能性があるので注意してください。
食事を制限したいなら、回数や量よりも食材に注意してみて!
そもそもGLP-1受容体作動薬は、満腹感が残り食欲を抑制する効果があります。その上でさらに食事制限をしてしまうと、充分な栄養を取ることができずフラフラになってしまいます。食事の回数を制限するというよりは、食材に注意しながら行うのがおすすめです。
適度な運動はより良い影響を与えてくれる!
運動するといっても自分の体力の限界を超えるような激しい運動ではなく、近所の散歩などで問題ありません。適度な運動は基礎代謝を高める効果があり、体全体の健康にも良い意味で影響を与えてくれます。
ほかの薬との併用する場合は必ず医師に相談を!
併用する薬によっては副作用の効果を増大させてしまったり、副作用が起きやすくなってしまう可能性があります。その薬が併用しても大丈夫な薬かどうかを、ちゃんと医師に確認してから利用するようにしましょう。
安心して利用するには定期的な医師の診断が必要です
GLP-1ダイエットを不安を感じることなく継続させるには、定期的な医師の診断が欠かせません。診察料がかかってしまうのが難点ですが、しっかりと診断を受けることによって自分の体の状況が理解できるので、安全にダイエットを続けることができますよ。
血液検査を3ヶ月に1回くらい受けよう!
血液検査はとても重要な検査で、利用を開始する前にも行われることが多いです。定期的に血液検査を行うことで、体に起きている異常を早期に発見することができ、重症化を防ぐことができます。最低でも、3か月に1回は血液検査を受けることがリスクを回避できるので安心してください。
ダイエット状況の確認
定期的な診察を受けることにより、現在行っているダイエットの評価をすることができます。今までの状況を、医師の監修のもとで評価できるというのはとても大事なことですよね。その内容によっては薬の種類を変えたり、量を変えるなどの対応ができるので、定期的な診察は重要になります。
総合的な体への影響
現在の自分の身体の状況を、医師の判断のもとで確認することができるので、精神的な安心を得ることができます。不安がなくなり、精神が安定するというのはとても大事なことですよ。何の異変もないことが1番ですが、もし何かしらの異常があった場合もすぐに対応することができます。
自分自身では体に異変を感じていなくても、実際に検査してみると何かしらの異常が見つかる可能性は否定できません。
このような状況を避けるためにも、定期的な医師の診察は将来的なリスクを回避し、精神的にも安心してダイエットを続けるために必要です。
GLP-1ダイエットをやめると体重はどうなる?リバンドは避けられない?
GLP-1ダイエットを辞めると、利用する前の体重に戻ってしまうのではないかと不安になりますよね。
GLP-1ダイエットを中止するとリバウンドする可能性はありますが、以下のことに注意していれば、リバウンドのリスクを最小限にすることができるので安心してくださいね。
食生活の見直し、改善をしていこう!
GLP-1ダイエットを辞めたからといって油断してはいけません。気を抜いているとリバウンドによって、体重が元に戻ってしまいます。リバウンドを防ぐために第一に考えたいのは、やはり食生活の見直しになります。薬を利用していないので普通にお腹が減ってしまうため、食べ過ぎには特に注意が必要です。
適度な運動の継続もリバウンドの可能性を下げる!
適度な運動は代謝を高め、体全体に対して良い影響を及ぼすので継続して続けていきたいことです。急に長距離を走ったり、体を痛めたりするような激しい運動は必要ありません。ウォーキングや自宅での簡単なストレッチなどでも、リバウンドの可能性を下げることができます。
ストレスは過食に繋がるので、ストレス発散のコツを身に着けて!
ストレスを感じずに生活するのは難しいことですが、あまりストレスを溜めこんでしまうと過食などにつながり、リバウンドの可能性が増大します。適度にストレスを発散できる状況を作り、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。
GLP-1ダイエットを辞めた後にも、自分の意思や行動によってリバウンドを回避することができます。せっかく減った体重は、そのままの状態で維持したいですよね。
減った体重を維持するのは大変かもしれませんが、自分の生活環境を見直すことによって十分に可能になりますよ。
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